マレーシアで転職するには?
マレーシアで転職を考える
マレーシアで就職したものの、しばらく働いていくなかで、「思っていた職場環境や仕事内容ではなかった」、「現在の仕事では成長機会が見つからない」、「次のキャリアを考えたい」と考える時期が来ることがあります。このような時にはマレーシア国内で転職をすることもひとつの選択肢です。すでにマレーシアで就労している場合はご存知だと思いますが、日本と比べてマレーシアでは離職率は高いのが現状ですので、転職すること自体がデメリットになることはあまりありません。ペナルティーがないか確認する
マレーシアで就職したときに、会社と結んだEmployment Contractには退職時の規定が記されています。会社によっては退職時にペナルティーを設けている場合があるので注意が必要です。例えば、就職して1年以内の退職の場合はペナルティーとして罰金を支払うなどの条件です。また、退職の意思を会社に通知することも規定されていることが一般的です。2か月前や3か月前など、会社に通知しなければならない期日も確認しておきます。
マレーシアで転職先の会社を探す
転職先を探す方法は主に2通りです。1つ目は人材紹介会社からの紹介です。人材紹介会社には様々な会社の求人情報が持ち込まれていますので、人材紹介会社と面談して、自分にあった会社や職種の求人があるかどうか相談することができます。 人材紹介会社を利用するメリットは多くの会社のなかから求人情報を選ぶことができるという点です。また、人材紹介会社がもっている独自の情報により会社との相性についても相談することができます。
人材紹介会社を使うデメリットは、求職者にはほとんどありません。ただし、人材紹介会社を通して、採用が決まった場合、採用した会社は年収の20%~25%を人材紹介会社に支払わなくてはなりません。そのため、提示される給与額が差し引かれている可能性があります。
2つ目は自分で情報をネットや知人から収集して、自分でその会社にコンタクトを取る方法です。
会社のホームページなどで求人情報を出していることもありますので、目当ての会社があればコンタクトしてみることをお勧めします。また、Job Streetなどのウェブサイトでも多くの求人情報を確認することができます。
転職先の会社からオファーレターを取得する
面接などを通して無事に採用が決まった場合、その決定を通知するオファーレターを取得しましょう。オファーレターには採用に関して、ポジションの内容や給与、福利厚生などの条件などが記載されていることが一般的です。面接時に聞いていた条件とあっているのか確認しましょう。
転職元の会社からリリースレターを取得する
無事に転職先が決まったら、転職元となる会社に退職の意思を伝えます。通常、Employment Contractに従って、実際に転職するのは2~3か月後となります。その間に後任の方に業務の引き継ぎなどを行います。転職元の会社に就労していたことを示すため、転職元の会社からリリースレターを取得して、転職先の会社に提出する必要があります。転職先の会社はそのリリースレターをイミグレーションに提出することで、就労VISAの切りかえができることになります。
退職する会社との関係が悪化したり、意地の悪い会社があって、リリースレターを作成してくれない場合があります。そのような場合は、一度マレーシアを出国しなければならなくなりますので、リリースレターを作成してくれるようにあらかじめ依頼しておきましょう。
転職元の会社で取得していた就労VISAをキャンセルしてもらう
一人に対して、複数の会社の就労VISAを取得することはできませんので、転職元の会社の就労VISAはキャンセルしてもらう必要があります。キャンセルするとパスポートのVISAの部分にキャンセルを示すスタンプが押されるので、そのスキャンデータを転職先の会社に提出します。転職時に必要となる書類
転職する会社に提出する資料として、一般的に以下の書類が必要となります。これ以外の書類が必要になる場合もありますので、転職先の会社に確認することをおすすめいたします。- Employment Contract (オファーレターとも言います。転職先の会社が用意します)
- Updated and Comprehensive Resume / CV (英文の経歴書)
- パスポートサイズの顔写真(35mm x 50mm、青い背景)
- Educational Certificates (大学の卒業証明書・英文)
- リリースレター(Release Letter)前の会社から取得します。サインが必要です。
- 個人所得税の支払い証明(Income TaxのEA form)
- タックス クリアランス(Tax Clearance)時の書類