バイオマス燃料ペレット製造設備、マレーシア・サラワク州で建設へ
2024/05/10
日新商事(本社・東京都港区)は2024年5月10日、マレーシア・サラワク州において、パーム椰子残渣であるEFB(Empty Fruits Bunch=空果房)およびOPT(Oil Palm Trunk=パーム幹)を原料とするバイオマス燃料ペレット製造設備の建設に着手することを発表した。これまで調整を進めてきた関係者間の合意形成やマレーシア環境省との協議が整い、完成の見通しが立ったためだ。
延床面積は約7,500平方メートルで製造能力は年間2万トン。10月の稼働開始を目指す。
日新商事は、これまで、国立研究開発法人科学技術振興機構が推進する国際共同研究プログラム「SATREPS」において、パーム椰子残渣を活用したバイオマス燃料化の研究を行ってきた。その成果を社会実装可能と判断し、今回の建設に踏み切った。
建設されるプラントは「EFB・OPTペレット製造プラント(仮称)」で、延床面積は約7,500平方メートル。総投資額は約15億円を見込み、年間約2万トンの燃料ペレット製造能力を持つ。稼働開始は2024年10月を予定している。
同社は「再生可能エネルギーの普及と環境負荷低減に貢献していきたい」としており、東南アジアにおける新たなバイオマス資源活用モデルとして注目される。
NISSIN BIO ENERGY SDN. BHD.