半導体製造拠点の移転先として存在感を高めるマレーシア
半導体製造拠点の移転先としてマレーシアが存在感を高めている。 中国のゼロコロナ政策でサプライチェーンが寸断されるリスクが高まっていることや米中対立などを背景として、企業による脱中国の動きが強まっている。
生産拠点を中国からシフトさせる「チャイナプラスワン」の候補地としASEAN5(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)への海外直接投資額の増加が注目されているが、そのなかでもマレーシアへの直接投資額が大きく増加している。とりわけ、半導体を中心とした電気・電子部品関連への直接投資が急増している。
マレーシア国家半導体戦略(NSS)を発表
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、2024年5月に行われた「セミコン東南アジア2024」の開会式で、マレーシア半導体産業の高度化を促す国家半導体戦略(NSS)を公表した。250億リンギ(約8300億円)を投じて海外メーカーの投資誘致に力を入れるほか、人材育成や中小企業の支援を強化する。
「国家半導体戦略(NSS)」は3段階の計画となっており、第1段階は「マレーシアの基盤確立」、第2段階は「先端分野への参入」、そして第3段階では「最先端分野でのイノベーション」で、世界水準のマレーシアの半導体設計、先端パッケージング、製造装置会社の発展を支援し、先端半導体を購入するアップルや華為技術(ファーウェイ)、レノボなどの先進企業を呼び込む。
国家的な成長戦略として、マレーシアの半導体産業は長期的に注目を集めることになりそうだ。
半導体の需要を牽引する東南アジア主要産業
デジタル経済の成長(マレーシア)
ECや金融テクノロジーの発展、AI分析の進展により、安全な取引を支えるチップ需要が拡大。
マレーシアは今後5~10年以内に、国産GPUとチップの製造を目指している。
データセンター(シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ)
データセンターのサーバーには、高速な接続を支えるメモリや演算用ICが必要。
東南アジア全体がデータセンターのハブとして成長中で、各国が集積回路の輸出でも存在感を示す。
自動車・EV(タイ、インドネシア)
EVや先進運転支援システム(ADAS)の普及により、自動車用半導体の需要が増加。
タイは2030年までに年間150万台のEV生産を目指し、インドネシアは2025年までにEVの20%普及を目標に。
両国とも、自動車向け半導体のサプライチェーンの地産地消化に取り組み中。
タイ:研究開発の強化
インドネシア:製造設備への投資
電子機器製造(マレーシア、ベトナム、タイ)
東南アジアは、家電・電子機器の主要製造拠点となっている(スマホ、PCなど)。
特にマレーシア(ペナン)、ベトナム、タイは、消費者向け電子機器の需要増加に応じて、半導体生産体制を拡大中。
半導体関連企業へのアポイント方法
Bridge International Asis Sdn Bhdはマレーシアに進出する日系企業の営業活動をサポートしています。マレーシアの半導体関連企業へのアポイントは
マレーシア営業代行サービス (販路開拓、新規顧客開拓、OEM/EMS先開拓)をご利用ください。
マレーシアの半導体関連企業一覧
製造業(精密機器、その他製造)
KYOCERA (MALAYSIA) SDN BHDはファインセラミックス、半導体向け梱包材の販売販売会社です。
製造業(精密機器、その他製造)
半導体・部品テストシステム事業、メカトロニクス関連事業、サービス他
商社/ 貿易/ 物流/ 運輸業
金属加工油、焼入油、自動車部品、HDD関連、半導体樹脂関連、化粧品・食品・医療品原料等の輸入、輸出及び国内販売
製造業(電子・電機)
半導体用高純度シリコンポリッシュドウエハーの製造
製造業(電子・電機)
各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービス
製造業(電子・電機)
各種半導体製品の設計開発から生産までのトータルソリューションの提供および周辺機器, 計測機器の販売, 商品企画等, 電子部品の実装, 組立, 検査等の装置および周辺機器, 関連システムの販売・据付・保守等, 産業用洗浄装置および多種洗浄剤の販売・保守等, 工場の自動化・スマート化に貢献する製品やソリューション等の販売・保守等
製造業(電子・電機)
電子顕微鏡および分析機器の販売・アフターサービス