地産地消にてインフラを支えるサービスを
マレーシア営業拠点の設置で事業の拡大へ

大手電機メーカーである富士電機は、数年前より本格的な東南アジア進 出を開始。すでにシンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムなどに連結会社を設立しているが、満を持してマレーシア に営業拠点を設置。既存の販売代理店との協力体制を整え、より積極的な事業展開をスタートさせた。

同社はすでにマレーシアで受変電、発電、配電などをメインにインフラの拡大 に貢献しており、空港、公益企業、学校、 病院、工場など、様々な場所で人々の暮 らしや社会活動を支えている。1996年に はケダ州に半導体を作る工場を設立しており、今日では2,000人を超える従業員を雇用するなど、その関わりは深い。

今回の拠点設立において「地産地消 で弊社サービスをご提供したい」と語 る斎藤保之社長。その真意には、同社工場が国内および近隣諸国にあることで、地域性に沿った製品やサービスを提供出来るという大きなアドバンテー ジがある。さらに、信頼の厚いジャパンクオリティはそのままに、価格を安く設定できるのは、クライアント側から見ても、大きな魅力のひとつだろう。 　

同社のプロダクツは発電に関わる機 器を中心に、変圧器、盤、インバータ、 UPS、PCSなど多岐にわたる。最近では、福利厚生のひとつとして工場内に設 置する自動販売機の需要も高まり、ローカル従業員の評判も上々だ。また、すでにKL新名所となるタワーへの空調用インバータの受注も受けている。今後はもちろん、新しいショッピングモールやオフィスビルへの新規開拓とともに、リニューアルを必要とする古い工場への省エネ対策なども提案していく予定だ。