貿易において、B/Lとは

貿易において、B/Lとは「ビル・オブ・レーディング（Bill of Lading）」の略称であり、貨物の運送契約を証明する書類のことです。B/Lは、輸送業者と荷主の間で締結された契約を証明する書類であり、買い手、売り手、船会社、保険会社など、貿易取引に関与する多数の関係者にとって重要な役割を果たします。船荷証券とも言われます。

 

B/Lに含まれる情報

• 貨物の詳細：貨物の品名、数量、重量、サイズ、パッキング、マークなどの情報が記載されています。
• 船会社の情報：船会社の名前、船名、出発港、到着港、出発日、到着日などの情報が記載されています。
• 荷主の情報：荷主の名前、住所、連絡先などの情報が記載されています。
• 支払条件：輸送料金や支払期限などの情報が記載されています。
• 譲渡条件：BLが譲渡可能であるかどうかなどの情報が記載されています。

 

B/Lが使用される具体的な事例

具体的な例として、日本の企業A社がマレーシアの企業B社に商品を輸出することがあったとします。A社は、荷役業者C社に荷物を積み込んで、港湾会社D社の船でマレーシアのクラン港まで送ることを決定しました。B/Lがいつ発行されるかというと、A社は、C社とD社と契約を結び、貨物を預ける前にBLを発行してもらいます。

BLには、以下の情報が含まれます。

• 貨物の詳細：A社がC社に預けた商品の品名、数量、重量、サイズ、パッキング、マークなどの情報が記載されています。
• 船会社の情報：D社の名前、船名、出発港（例えば、横浜港）、到着港（例えば、クラン港）、出発日、到着日などの情報が記載されています。
• 荷主の情報：A社の名前、住所、連絡先などの情報が記載されています。
• 支払条件：C社が輸送料金を受け取る方法、支払期限、金額などの情報が記載されています
• 譲渡条件：BLが譲渡可能であるかどうか、譲渡に必要な手続きなどの情報が記載されています。

 

A社がBLを発行した後、D社の船で貨物がマレーシアまで運ばれます。船がマレーシアの港に到着したら、B社はBLを提示して荷物を受け取ります。BLは、買い手が商品の所有権を得るために重要な書類であり、荷物を受け取るために必要な書類でもあります。

また、BLは銀行に対しても有効な担保書類として利用されることがあります。例えば、A社がD社に輸送費用を支払わなかった場合、D社はBLを保有する銀行に対して支払いを要求することができます。これにより、銀行はBLを使用してA社から支払いを受け取ることができます。

さらに、BLは保険会社にとっても重要な書類です。BLには、荷物が運ばれる期間中に発生する損害や損失に対する保険の情報が記載されています。保険会社は、BLに記載された情報をもとに、荷主や船会社から保険料を受け取ります。

以上のように、BLは貿易において非常に重要な書類であり、多数の関係者にとって不可欠な役割を果たしています。
 

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本記事はBridge International Asia Sdn Bhdがマレーシア現地の取材で得た情報をもとに作成しています。
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