マレーシアで運転免許を新規取得するためのガイド:費用・期間・試験対策まで徹底解説
マレーシアで運転免許を新規取得するためのガイド:費用・期間・試験対策まで徹底解説

「マレーシアで運転したいけれど、日本の免許からの書き換え(切り替え)が難しくなったと聞いた……」
「現地で一から免許を取るには、どれくらいの期間と費用がかかるの?」
近年、規制の厳格化により、外国人が自国の免許をマレーシアの免許へ直接切り替えるハードルが非常に高くなっています。そのため、現在多くの駐在員や長期滞在者が「マレーシアでの新規免許取得」を選択しています。
本記事では、実際にマレーシアで免許を取得した駐在員の体験談と公式手続きに基づき、教習所の登録から免許交付までの全プロセスをステップバイステップで解説します。(2025年11月更新)
1. 全体像:期間と費用の目安
まずは計画を立てるために、免許取得にかかる時間とお金を確認しましょう。
📅 所要期間:最短2ヶ月~
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スムーズに進んだ場合: 2.5ヶ月~3ヶ月
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繁忙期や予約が取りにくい場合: 3~5ヶ月以上
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注意点: 安価な教習所は生徒が多く、予約が数ヶ月先になることもあります。
💰 費用の目安:約 RM 3,500(約129,000円)
以下は、ある駐在員の実例です(RM1=37円換算)。
| 項目 | 金額 (RM) | 備考 |
| 教習所コース基本料 | 3,348 | SST込み。分割払い可の場合あり |
| Pライセンス発行料 | 120 | JPJオフィスで支払い |
| その他(写真代等) | 18 | |
| 合計 | 3,486 | 約 129,000円 |
2. 【ステップ1】自動車教習所の選定と登録
マレーシアでの免許取得において、最も重要なのが「教習所選び」です。
失敗しない教習所選びの3つのポイント
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英語対応 (English Support):
講習、教材、受付のやり取りが全て英語で可能か必ず確認しましょう。
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予約の取りやすさ (Booking Availability):
ここが最重要です。 格安の教習所は予約待ちが「来年」になることもあります。「高い料金=時間を買う」と考え、予約がスムーズな学校(例:Metro Driving Academyなど)を選ぶのが得策です。
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送迎サービス:
通学の負担を減らすため、送迎や立地の良さも考慮しましょう。
必要書類
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パスポート原本&コピー(顔写真ページ)
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有効なビザ(就労、学生、MM2H等 ※残存6ヶ月以上)
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住所証明書(賃貸契約書、光熱費請求書など)
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証明写真(サイズや背景色は教習所に要確認)
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健康診断書(教習所提携のクリニックで取得可能)
3. 【ステップ2】理論講習 (KPP01) と学科試験
登録が済んだら、まずは座学です。6時間の講習(KPP01)を受けた後、コンピューター試験を受けます。
💻 コンピューター試験の概要
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形式: 45分間、50問の多肢選択式
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合格ライン: 42問以上正解(正答率84%)
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内容: 交通ルール、標識、違反減点制度(KEJARAシステム)など
📝 一発合格するための「攻略法」
この試験は「不適切な設問」や「マレー語混じり」のエラーが含まれることがあるため、満点は狙わず「確実に合格点を取る」戦略が必要です。
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母国語で理解する: 教材を翻訳し、まずは内容を日本語で完璧に理解する。
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公式アプリで反復練習: JPJ公式アプリの模擬試験(全10回分)を何度も解く。
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KEJARA(減点制度)を暗記: 新旧ルールが混在しているため、両方覚えておく。
合格すると、仮免許(Lライセンス)が発行され、運転練習が可能になります。
4. 【ステップ3】実技講習 (KPP02 & KPP03)
いよいよ車に乗っての練習です。場内コース(KPP02)と路上(KPP03)で計16時間以上の教習を受けます。
💡 必見!試験で使う英語フレーズ
試験開始前に行う車両点検(VPC)は、英語での口頭説明が必須です。以下のフレーズを暗記しておきましょう。
① 車外点検 (Outside Check)
"Check tyres, enough air, no damage."(タイヤ確認)
"Check lights, no damage."(ライト確認)
② ボンネット内点検 (Under the Bonnet)
"Check engine oil, enough level."(オイル確認)
"Check battery water, good condition."(バッテリー確認)
③ 車内点検 (Inside Check)
"Gear in parking. Handbrake up."(ギア・ハンドブレーキ確認)
"Check seatbelts, driver and passengers."(シートベルト確認)
"Check dashboard, fuel and warning lights."(計器類確認)
アドバイス
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教官との相性: 態度が悪い、教えない等の場合は、遠慮なく担当変更を申し出てください。
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一括予約: 最初の講習時に、残りの日程をすべて予約してしまうとスムーズです。
5. 【ステップ4】JPJ実技試験
最終関門です。朝から夕方までかかる長丁場を覚悟してください。
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集合: 朝8時半頃。ただし順番待ちで午後にずれ込むことも。
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場内試験: 坂道発進、S字、クランク、縦列駐車など。
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⚠️ 注意: 「坂道発進」は厳しく、失敗すると即失格になることが多いです。
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路上試験: 指定ルートを試験官を乗せて走行します。
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⚠️ 実態: 外国人は最後に回されがちです。試験官が疲れていると、簡単なコース短縮で終わるラッキーなケースも報告されています。
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【もし不合格になったら?】
全やり直しではありません。不合格になった項目(例:場内だけ)のみ、後日再受験が可能です。
6. 【ステップ5】免許証の交付とPライセンス
合格おめでとうございます!最後に行政手続きを行い、「Pライセンス(見習い免許)」を受け取ります。
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場所: JPJオフィス(プトラジャヤ支局などがスムーズでおすすめ)
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費用: RM 120(キャッシュレス決済のみの場合が多いので注意)
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期間: 試験合格の約1週間後から受け取り可能
🔰 Pライセンス(2年間)のルール
最初の2年間は「見習い期間」です。以下のルールを厳守してください。
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「P」マークの掲示: 車の前後ガラスにステッカーを貼る義務があります。
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飲酒運転は厳禁: 血中アルコール濃度は0.00%でなければなりません。
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減点制度: 違反が重なると免許取り消しになります。
この2年間を無事故・無違反で過ごすと、正式な本免許(CDL)へ更新できます。
まとめ:マレーシア免許取得の心得
マレーシアでの免許取得は、日本とは異なる手続きや「ゆるさ」と「厳しさ」のギャップに戸惑うこともあるでしょう。しかし、以下の3点を意識すれば確実に取得できます。
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早めの計画: 最低3ヶ月は見ておく。
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賢い教習所選び: 「安さ」より「英語対応&予約の取りやすさ」を優先。
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主体的な学習: アプリやYouTubeを活用し、自分で情報を補完する。
現地の交通ルールを体系的に学ぶことは、マレーシアでの安全で快適なカーライフへの一番の近道です。ぜひ、このガイドを参考にチャレンジしてみてください!
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