マレーシア市場調査詳細

約800社と取引があるバイヤーに聞いてみた!マレーシアで日本産食品の傾向は!?

2020/10/20

マレーシアでは日本産食品の需要が高まっていますが、具体的にどんな品目が売れているのでしょうか。Focal Marketing Sdn.Bhd.Executive DirectorのPeterさんにマレーシアでの最近の市場動向についてインタビューしました。

Focal Marketing社はマレーシアで1985年に設立され、日本産食品をバラエティ豊富に取り扱い、マレーシアの飲食店・ホテル・小売店・ケータリング等およそ800社と取引がある食品業者です。倉庫には、日本のスーパーマーケットでよく見かけるようなメーカーの調味料、加工食品、酒などが揃っていました。

日本産食品のマレーシアでの最近の傾向

Q:最近の日本産食品の売れ行きを教えてください。

以前はマレーシアでは、日本食と言えば刺身や寿司など生もののイメージがあり、食べられない人も多かったですが、現在はマレーシアから日本に旅行する人も増え、日本の食品の需要も増えてきました。

マレーシアの日本食レストランの特徴として、一つのお店で何でも食べられるという事があります。例えば、天ぷら、寿司、鉄板焼きなどメニューが豊富です。これは専門化した日本のレストランとは異なります。

現在はマレーシアにも日本食のレストランの数が多くなり、日本食を食べるマレーシア人の数も増えています。また、数が増えたことで価格競争も激しくなっています。

マレーシアの食品市場で競合に勝つために?

Q:日本食レストランが数多く進出する中、競合に勝つためには何が重要と考えますか?

弊社では、日本からの正規の商品であることが重要と考えています。日本でよく知られているブランドを重視しています。中国では、正規品を輸入せずに国内で真似て作っているレストランや食品業者がありますが、品質が日本のものと同じとは限りません。もちろんオリジナルの食品だと価格は上がりますが、品質は保証されます。 

日本酒&カレーの売り上げ伸びる

Q:具体的に伸びている食品を教えて下さい。

マレーシアでは日本酒の需要が最近大きく伸びています。マレーシアではムスリム(イスラム教徒)の割合が多く、日本から輸出するためにはライセンスを持つ業者に委託する必要があります。ライセンスを新規に取得することは国の施策で最近難しくなりました。ただ、日本の業者で日本酒をマレーシアへ輸出したい業者は、これだけの需要を考えると心配いらないと言えるでしょう。時間はかかりますが、取引は可能です。ウイスキーも需要が増えています。

その他には、コロナウイルスで外出制限がかかってい以来、日本のカレーがよく売れるようになりました。外出できない人が家で料理を作るのにぴったりなことと、カレーはどこの国でも料理法が同じで簡単であることから人気になっています。日本でも需要が高まって、一時期は在庫が切れてしまった時もありました。今は順調に回復しています。  

コロナ前後のマレーシア日本食品市場の変化

Q:コロナ前後で食品業界はどう変わりましたか?

外出制限が出ていた3月、4月はずっと自炊が必要でしたが、現在はレストランもオープンしており、土日は外食する人が増えています。特にマレーシアではショッピングを週末楽しむ人が多く、出かけた後に外食に行くことが定番の休日の過ごし方になっています。

現在マレーシアには外国人が観光で入国することができないので、旅行客がホテルにおらず、ホテルのレストランは厳しい状況となっています。いくつか閉店した所も知っています。海外旅行や国内旅行に行けないため、マレーシア人の中にはその分食べ物にお金をかける人が増えています。

ただ、外食する人が増えると感染者も増えてしまいます。現在マレーシアでもコロナウイルス感染拡大が再発しています。日本でも同じ状況だと思いますが、居酒屋とかレストランへの来客が増えると感染が増え、政府が規制を行ないます。コロナウイルス感染がある間は、この繰り返しになると考えています。  

日本の食品業者へのアドバイス

Q:日本からマレーシアへ食品輸出を考える業者にアドバイスをお願いします。

 まず、輸出先の国の文化を知ることが大切です。
今マレーシアにある日本食レストランは非ムスリム向けとなっている店が多いですが、マレーシアではムスリムの比率が大きいことから、私は将来的にはこのムスリム層も日本食を食べるポテンシャルになると考えています。

輸出先の文化を理解するために外国人を雇用する日本企業もあると思いますが、それができない小さな会社であったとしても、輸出を支援してくれるジェトロや民間企業もあるので、そこに頼って販路を拡大できます。

また、現在はweb会議システムなど新しいテクノロジーもあるし、現在どこで働くかは関係なくなっています。こういうテクノロジーの変化にも対応して学んでく必要があると考えます。  

これからのマレーシア日本食品市場の展望

Q:今後のマレーシアでの食品市場はどう変わると思いますか?

日本の食品メーカーの工場がマレーシアに続々と設立されています。彼らはハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得するためにマレーシアで生産しようとしているのですが、今後の伸びが見込めなければ、投資家は工場に投資はしませんね。
この投資家の動きを見ると、私はここ10数年は伸びが見込めると考えています。日本の投資家は賢いですから。 

マレーシアへの食品輸出の傾向まとめ

・日本への旅行者が増え、日本食を食べるマレーシア人が増えている
・最近伸びているのは日本酒・日本のカレー
・コロナウイルス以降海外旅行にいけない人が食品にお金をかけている
・輸出先の文化を理解し、テクノロジーの進化に敏感になることが重要
・日本企業の進出が決まっており、これからも日本産食品の伸びがますます期待される
 
この記事が、これからマレーシアへ食品を輸出しようとする方の参考になれば幸いです。
本記事は日本からの食品輸出をサポートする、ASIA INFONET (M) SDN BHDの協力を得て作成しています。
主な業務内容
  • 日系食品企業のマレーシアへの輸出コンサルティング、マーケティング・営業活動のサポート

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