本日、Googleは、Google Walletがマレーシアで利用可能になったことを発表した。この機能により、ユーザーはAndroidやWearOSデバイスを通して、銀行のデビットカードやクレジットカードを使って支払いをすることができる。また、搭乗券などのデジタルアイテムにも対応している。

「e-Conomy SEA 2022レポートによると、デジタル決済は人気を集めており、2025年までにマレーシアの取引総額は約2000億米ドルに達すると予想される」とGoogle Malaysia Managing DirectorのMarc Wooは述べている。

「マレーシアの人々は、デジタルとモバイルを中心としたライフスタイルをますます受け入れており、私たちは、常に変化する顧客のニーズに応えるために、機敏な対応を続けている。マレーシアにおけるスマートフォンの普及率は95%に近く、多くの日常生活がすでにデジタル化されている。Googleウォレットの新機能により、Androidプラットフォームをご利用のお客様の65%近くが、簡単で安全かつ確実な利用と決済を体験できる」と、ホンリョン銀行個人金融サービス マネージングディレクター アンドリュー・ジョンは述べた。

VisaマレーシアのカントリーマネージャーであるNg Kong Boon（KB）は、「マレーシアでGoogleウォレットが登場したことで、非接触型決済が非常に好評なこの国で、より多くのVisaカード会員がモバイル決済を行うことができるようになる」と述べた。現在マレーシアでは、Visaの取引10件中7件以上が非接触決済であり、私たちも同国で新たな非接触決済の受け入れを展開している。Googleウォレットの導入により、より多くのVisaカード会員がオンラインでも対面でもシームレスで安全な決済が可能になり、同国をキャッシュレス社会へと推し進めることができます」とKBは付け加えている。

Googleウォレットは、CIMB銀行（Mastercardクレジットカード）、Hong Leong銀行（VisaクレジットカードおよびMastercardデビットカード）、Hong Leong Islamic Bank（Mastercardデビットカード）、Public Bank（Visaクレジットカードおよびデビットカード）で利用可能です。

HSBC（VisaおよびMastercardのクレジットカード）およびHSBC Amanah（VisaおよびMastercardのクレジットカード）については、今後数ヶ月のうちに対応する予定です。Googleウォレットは、海外でも非接触型決済が可能な場所であれば、どこでも利用することができる。また、Google Payのボタンがあるところであれば、オンラインやアプリ内での支払いにも利用できる。

現在、エアアジアの搭乗券もGoogleウォレットに追加することができる。出発時間の変更やゲートの変更もユーザーに通知される。

さらに、シンガポール航空、エアアジア、サウスウエスト、ユナイテッド、ルフトハンザ、ライアンエアー、イージージェット、エールフランス、JAL、ユーロスターなど、40社以上の提携航空会社の搭乗券がサポートされている。Googleによると、マレーシア航空の搭乗券のサポートは近日中に行われる予定だ。

「Visa 2021 Consumer Payment Attitudes」レポートによると、マレーシアの消費者の半数以上（60％）がモバイル非接触決済ソリューションの利用が増加しており、現金を持ち歩くことと比較して、安全性（58％）と利便性（53％）が利用の上位要因として挙げられており、パンデミックが原因であることが分かった。2021年、Visaは全取引の70％が非接触型であることを確認し、マレーシア人の関心と意識の高まりを浮き彫りにしている。