Malaysia Research Accelerator for Technology and Innovation（MRANTI）は、日本、ドイツ、タイでの事業拡大を目指す高成長のスタートアップ企業を対象に、グローバルマーケットフィットプログラム（GMP）を開設。大阪、東京、ベルリン、バンコクの4都市を2023年のデスティネーションに登録し、募集を開始した。
 

グローバルマーケットフィットプログラム（GMP）とは

グローバルマーケットフィットプログラム（GMP）は、次の成長ステージを目指す企業のために設計されている。MRANTIのCEOであるDzuleira Abu Bakar氏は、「2023年には、少なくとも100件の質の高い応募を集めることを目標としており、今年、マレーシアのイノベーション・グローバル市場参入プログラムとしては最大級のものとなります」と述べた。
 
MRANTIは、2020年からGMPを開催している。このプログラムは、開始以来、6カ国で62社を支援し、22以上の組織とパートナーシップを確立してきたという。

今年、GMPは、知的財産がマレーシアで登録されているか、マレーシア人が過半数を所有する会社である研究開発ソリューションを持つイノベーターに門戸を開いている。
 
モノのインターネット（IoT）、フィンテック、IT（Software as a Service）、スマートシティ、機械、ヘルステック、スマート製造、農業、教育、輸送、食品・飲料、モビリティなどの分野で製品・ソリューションを持つ企業の応募を受け付けている。
 

プログラムに参加するメリット

プログラムに参加する選ばれた企業は、最大で217,000米ドル（100万リンギット）のプログラム価値を得ることができるという。
 
参加者は、2023年7月から10月にかけて、対面およびリモートによるワークショップとマッチングミーティングからなる2～3ヶ月のプログラムに参加することができる。参加者は、ビジネスモデルのローカライズと検証、市場参入の戦略について指導を受けることになる。これには、ニーズ分析、価値創造のフレームワーク、市場拡大のためのルーブリックなど、製品やソリューションのラインアップを整えることが含まれる。
 
また、参加者は、1対1の指導セッションを通じて、ビジネス上の洞察や技術サポートを得ることができ、投資家や業界団体、パートナー候補と会って契約を検討するなど、ネットワークを広げることができる。
 
各企業は、プロトタイプ契約、開発契約、パートナーシップ、IPライセンスやサブスクリプション、その他のコラボレーションを通じて、24ヶ月間で109,000米ドル（50万リンギット）の価値創造を実現することが期待されている。
 
参加するには、100万リンギット以上の収益があり、商品化された製品（最低技術準備レベル6以上を達成）、実績のある取引の流れ、堅実な財務実績があることが必要となる。