【市場調査】マレーシア人が働きたい企業ランキングトップ10

マレーシアの人材会社Jobstreet.comはマレーシア人が選ぶ働きたい会社トップ10を発表しました。
調査は2017年の3月から4月に行われ10,241人を対象に行われ、調査では働きたい会社に投票してもらうと同時に、
その理由も聞いています。調査年齢は18歳から50歳が対象で、その多くが26歳から33歳の働き盛りの世代でした。

今回はマレーシア人が選ぶ人気企業トップ10をご紹介していきます。

マレーシア人が働きたい企業ランキングトップ10

第１０位　EcoWorld

Eco World Development Group Berhad (EcoWorld)は主に不動産を扱う会社です。
Jobstreet.com が行う調査ではPublic Bankを抜いて初のランクインを果たしました。
以前には、AON Hewitt Best Employers in Malaysia for 2015とAON Best Employers of Malaysia in 2016で
2度企業文化が評価され賞をもらっています。

URL: https://ecoworld.my/

第９位　Tenaga Nasional

Tenaga Nasional Berhad (TNB) はマレーシアで水力発電や火力発電、送電・配電事業を行うほか、
インドネシアやインドなどでも事業を行っています。マレーシアでは10年以上電力供給事業に従事しています。
Tenaga　Nasional　はマレーシア証券取引所のメイン・ボードに上場しており、マレーシア半島およびサバ、
ラブアンにいたる8千３百万を超える顧客へ電力供給を行い、約33,500人もの従業員を抱えています。
TNBは2年連続トップ10入りを果たしています。

URL: https://www.tnb.com.my/

第８位　Intel Malaysia

インテルがイノベーションや技術や製品開発のリーディングカンパニーであることは多くの人が知っているかと
思います。しかし、インテル・マレーシアがインテルの最も複雑なオフショアサイトであることは
あまり知られていません。インテルは2年連続のランクインを果たしましたが、8位に留まりました。
以前にはthe Asia Recruitment Awards 2016にて社内採用チームと最も優れたダイバーシティ＆インクルージョン
戦略として金賞を受賞しており、マレーシアの大学生就職先ランキングTop100では11位にランクインしています。

URL: https://www.intel.com/content/www/us/en/company-overview/company-overview.html

第７位　Nestlé Malaysia

Nestlé は1912年ペナンのAnglo-Swiss Condensed Milk Company としてマレーシア事業を開始し、
その後1939年にクアラルンプールへと拡大していきました。ネスレ・マレーシアは現在3,500人を超える従業員を
有し、300以上のハラール製品をマレーシアにて販売しています。ミロやネスカフェ、マギー、キットカットなどは
ネスレのブランド名の下販売されています。2年連続7位となり、2015年大学生就職先ランキングでもランクインしています。

URL: https://nestle.com.my/

第６位　Maybank

Malayan Banking Bhd (Maybank)は17ヵ国に拠点を持ち、1,750を超える支店を有するマレーシアの
トップ金融サービス提供者です。現在では、42,000人以上の従業員を有し、1800万人もの顧客にサービスを
提供しています。昨年、メイバンクは5位から6位へと順位を下げました。しかし、依然として新卒者には高い人気を
誇っており、2016年にはthe Top Graduate Employer of the Year Awardを受賞しています。
また、銀行・金融部門で4年連続第１位に輝いています。

URL: https://www.maybankheart.com/#/home

第５位　AirAsia

AirAsia はクアラルンプール近郊に本社を構え、ASEAN全域で低価格エアラインサービスを提供している会社です。
航空機所有数や就航路線はマレーシアでは最大の航空会社で2009年から2016年まで世界で最も低価格のエアライン
として世界の航空会社格付け会社で有名なSkytraxのお墨付きとなっています。昨年の6位から順位を上げ、
働きたい会社ランキングでは5位にランクイン。エアアジアは大学生就職先ランキング「旅行・ホスピタリティ部門」でも最も働きたい会社として5度選ばれています。

URL: https://www.airasia.com/en/gb

第４位　Sime Darby

Sime Darby Berhadはマレーシアに拠点を持つ多国籍複合企業です。
プランテーション、不動産、工業、モーター、物流の5つの部門を持ちます。Sime Darbyはマレーシア証券取引所の
メイン・ボードに上場しており、世界中に120,000人もの従業員を抱えています。
昨年に引き続き４位にランクインを果たし、マレーシアの大学生が選ぶ理想の企業Top100にもランクインしています。

URL:　http://www.simedarby.com/

第３位　Shell Malaysia

シェルは世界で活躍するエネルギー及び石油化学会社として知られています。
現在70ヵ国以上の国や地域で約92.000人もの従業員を有する巨大企業です。シェルは長い間Jobstreet.comが
発表する「働きたい会社ランキング」のトップ3で不動の地位を築いています。
また、2015年にAPACで行われた最も魅力的なエネルギー会社ランキングでも堂々の1位でした。

URL: https://www.shell.com.my/

第2位　PETRONAS

PETRONASの正式名はPetroliam Nasional Berhadでマレーシアの石油・ガス会社です。
ペトロナスは国営企業でマレーシア国内のすべての石油とガスについて権利を持っています。
2013年には「未来のグローバル企業500社」において75位にランクインを果たしています。

世界で12番目に位置する高収益企業でアジアの中ではトップ企業として有名です。
マレーシア国内を中心に1000拠点以上のガソリンスタンドを運営しています。

石油化学製品は年間合計1千万トン以上を生産し、メタノールは世界第4位の生産者でもあります。
以前まで2年連続1位に輝いていたペトロナスですが、今回は順位を下げ2位となりました。

URL: https://www.petronas.com/

第１位 Google

Googleはアメリカ発のインターネット関連のサービスと製品を提供する多国籍テクノロジー企業です主にオンライン広告や検索、クラウドサービス、ソフトウェア、ハードウェア等の領域を扱っています。
2011年に、Googleは東南アジア内ではシンガポールに次ぐ本部をマレーシアに設立しました。
今回初めてJobstreet.comが行う調査では今回初めて1位に輝きました。

URL: https://www.google.com.my/

マレーシアの人々がTop10の会社で働きたい理由

今回の調査を通じて、マレーシアの人々がTop10 に入った会社で働きたい5つの理由が明らかとなりました。彼らは、

　　　• キャリア開発機会
　　　• インセンティブ
　　　• 給与
　　　• 働く環境
　　　• 会社の評判

に注目して会社を選んでいるようです。今回の結果は3年前の調査と比べて大きく変化しました。

特に「給与」と「会社の評判」という点で人々は以前よりも会社の評判を重視するようになり、
給与よりも環境面やキャリア機会から仕事を選んでいることが予想されます。

ランキングでも10社中6社がマレーシアの現地法人、4社がグローバル企業という結果を考えても、
キャリア機会が広がるグローバル企業が上位にランクインするのも頷けます。

今回の調査を受けて、JobStreet.comマレーシアおよびシンガポール地区のマネージャーであるChook Yuh Yng は
下記のようにコメントをしています。

「現在の新経済で、働く側はもはや金銭的なインセンティブだけでは満足できなくなってきています。今日、才能ある人々を自社で働いてもらうために、企業は戦略的、もしくはユニークな方法で他社と戦っていかなければならなくなっています。」

まとめ

マレーシア人が働きたい会社Top10 の内、4社がグローバル企業なのは驚きでした。やはり、マレーシア人は多様性にあふれ多言語対応可能な環境から近年グローバル企業がマレーシアに拠点を置き始めており、人々の働く企業としてより身近になってきているのだと思います。

マレーシアでも日本と同様に働く環境が重視され始めてきています。特にマレーシアの人々は家族と過ごす時間大切にしているので、給料のために働き続けるというよりは仕事もプライベートもバランスよく両立できる環境をより求めるのではないでしょうか。

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