[マレーシア株教室②]マレーシアのおすすめ株・投資したい企業~時価総額ランキング~
時価総額とは
時価総額は以下の数式を元に計算されます。
時価総額=時価(株価)×発行済み株式数
この数字はある地点でのその企業の価値を示しています。
時価総額とは企業をまるまる買収する場合に必要な値段でもあります。
時価総額を見ることで企業の成長性や市場の期待値を知ることができます。
日本では、1位がトヨタ、2位がソフトバンクグループ、3位がNTTとなっています。
それではマレーシアではどの企業の時価総額Top10 にランクインしているか見ていきましょう。
※時価および発行済み株式数は2019年8月24日時点で計算
※マレーシア証券取引所上場企業のKLCIインデックスを元にランキングを構成しています。
時価総額ランキング
第10位 PPB Group Berhad (食品飲料)
時価総額:RM8,023,800
PPBグループは1968年に設立され当初は主に投資持ち株会社及び不動産投資会社を中心に従事していました。
現在の主要事業は穀物や農業関連事業で、小麦や動物用飼料の製粉、穀物取引や畜産に従事しています。
PPBグループはFFMグループの80%の株を所有しており、そのFFMグループは国内の5分の1の製粉小麦を生産し、
ベトナムに2拠点、タイ、インドネシアにそれぞれ拠点を置いています。子会社が中国にも進出しており、
東南アジアを中心に活躍している企業です。消費者製品においては、食品加工や製パン業、マーケティング、
食用油の生産、トイレットペーパー、家庭用製品等の川下産業まで行っており、幅広く食品事業に携わっている
会社です。
第9位 Genting Berhad (複合企業)
時価総額:RM8,095,800
1965年に林梧桐が設立したゲンティン社(Genting Berhad)を実質的な親会社とする企業グループ。カジノ、
テーマパーク、ホテル、クルーズラインなどエンターテイメント及びホスピタリティが主事業。グループ会社には
ゲンティン・シンガポール(Genting Singapore PLC)、ゲンティン・マレーシア(Genting Malaysia Berhad)、
ゲンティン・香港(Genting Hong Kong Limited)、ゲンティン・プランテーション(Genting Plantations
Berhad)やキェン・ファット・リアルティ(Kien Huat Realty)を経営している。
第8位 Telekom Malaysia Berhad (通信)
時価総額:RM8,501,700
テレコムはマレーシアを代表する通信サービスを提供している会社です。
設立当初は国営企業として固定電話やラジオ、テレビ等の通信サービスを取り扱っていました。
現在は株式公開企業として、マレーシアの証券取引所に上場しています。テレコムはグローバルに拡大する通信環境
や、ネットワークインフラ、集約された専門性をより成長させていくことで、東南アジアのインターンネットハブや
デジタルゲートウェイとしてマレーシアの発展に貢献しています。テレコムはすべてのマレーシアの人々により良い
デジタルライフを提供するために、新世代のコミュニケーション提供者へと変化しています。
第7位 Petronas Gas Berhad (エネルギー)
時価総額:RM8,524,800
ペトロナスガスは1983年にペトロナスの完全持ち株子会社として設立され、1995年の9月にマレーシア証券取引所の
メインボードに上場しました。現在では、ペトロナスガスの60.66%は親会社であるペトロナスが所有し、残りの株は
他の投資家が所有しています。ペトロナスガスはマレーシアのガスの供給会社としてリーディングカンパニーであり、
主な事業はガス処理、ガス輸送、再ガス化です。
ペトロナスガスは海底油田から天然ガスを加工し、PGU(Peninsular Gas Utilisation)と呼ばれるパイプラインを通し
て、マレーシアおよびシンガポールの消費者へ届けています。ペトロナスガスはクアラルンプールの有名なペトロナス
ツインタワーに本社を持ち、その他にマレーシア半島内に9つの地域、東マレーシアに2つ拠点を持っています。
第6位 KLCC Real Estate Investment Trust Berhad (不動産)
時価総額:RM10,065,500
KLCC不動産(KLCCP)は2004年に設立され。2013年にKLCC不動産はKLCCP Stapled Groupと再編統合し、
KLCC Property Holdings Bhd.& KLCC Real Estate Investment Trustとなりました。すでに発行されていた
KLCC不動産の株式はStapled Groupが所有する株と共にKLCC Real Estate Investment Trust (KLCC REIT)として
マレーシア証券取引所で扱われることになりました。主にオフィスビル、ショッピング・モール等の商業用不動産を
扱っています。
第5位MISC Berhad (運輸)
時価総額:RM10,399,600
MISC はマレーシア国際海運業会社として1968年設立されました。主要株主は国営石油複合企業であるペトロナスで
す。主な事業は船舶所有、運行管理、その他の海運業に関連する事業を行っています。その他に、海上施設を持ち、
海上での修理・改造、エンジニアリングや建設等の事業を行うなど、海運業だけに留まることなく幅広く事業展開
しています。
第4位Genting Malaysia Berhad (不動産)
時価総額:RM19,794,800
ゲンティン・グループが49.3%株を保有する企業。もともとResorts World Sdn Bhdとして株式非公開企業として
設立されたが、のちに公開企業となったためResorts World Bhdと名前の変更を行った。2009年にはゲンティン
グループとリゾートワールドが再編を行い、テーマパークやホテル事業などを譲渡された。それ以降社名をGenting
Malaysiaに変更し、マレーシア、イギリス、アメリカにある約40のカジノやホテル・テーマパークを運営している。
第3位Malayan Banking Berhad(金融)
時価総額:RM19,794,800
Maybankは17ヵ国に拠点を持ち、1,750を超える支店を有するマレーシアのトップ金融サービス提供者です。
現在では、42,000人以上の従業員を有し、1800万人もの顧客にサービスを提供しています。マレーシア国内では
最も有名な金融企業として知られ、ASEANの中でもトップ5に入る優良企業です。
第2位Petronas Chemicals Group Berhad(石油化学)
時価総額:RM37,082,400
ペトロナス化学はマレーシアのリーディングカンパニーであるだけでなく、東南アジアの中でも最も巨大な企業の1つ
として認識されている企業です。ペトロナス化学はオリフィン(1)やポリマー(2)、農薬、メタノールなど様々な
化学製品の製造、マーケティング、販売に至るまで一貫して行っています。 ペトロナス化学はマレーシアの豊富な石油
資源の価値を最大化するためにペトロナスグループの子会社として設立され、25年に渡り化学産業分野でトップを走り
続けています。収益は年々増加を記録しており、今後も成長していくことが期待できる企業です。
※1:自動車をはじめ、種々の塗料やプラスチックスの原材料として使われている炭化水素化合物
※2:プラスチックや合成繊維となる高分子量化合物
第1位Public Bank Berhad(金融)
時価総額:RM156,900,600
パブリックバンクは1966年に設立されたマレーシアの主要銀行の一つです。資本規模はマレーシア国内で5位、
銀行としてはメイバンク、CIMBに次いで業界3位。1000万人の顧客を有し、東南アジアを中心に金融業を展開。
従業員数は海外5カ国を含めて約18000人を有しています。
まとめ
1位はパブリックバンクという結果になりました。
パブリックバンクは株式発行部数でも1位を獲得しています。
それを考えると時価総額ランキングでも上位に入るのは納得ですね。
2位はペトロナスグループの一員であるペトロナス化学でした。
配当利回りは4%で、利益は年々増収しています。
しかし、マレーシアの経済状況の影響もあり今年の3月から株価は下がり続けています。
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