貿易において、CIFとは
貿易において、CIFとは
CIFとは、国際貿易における輸入取引条件のひとつで、貨物の輸入価格に海上保険料と運賃を加えた価格を示す略称です。CIFは、"Cost, Insurance and Freight"の略で、原価、保険料、運賃を意味します。
この条件では、輸入業者は貨物の代金としてCIF価格を支払い、販売者が輸送手配や保険契約を行います。
CIFの場合、販売者が保険を掛けているため、買い手は貨物が輸送中に損失や損害を受けた場合にも保険が適用されるため、安心して買い付けることができます。また、貨物の到着までの輸送手配も販売者が行うため、買い手は輸送手続きに関する手間や費用を省くことができます。
CIFの具体的な例
例えば、日本のA社がマレーシアのB社から化学薬品を輸入する場合を考えます。A社は、B社に対してCIF価格で注文を出します。この場合、B社は化学薬品の原価に、海上保険料と運賃を加えたCIF価格を提示します。A社はこのCIF価格を支払い、輸入貨物の到着までの輸送や保険手続きはB社が行います。
貨物が船積みされた後、A社は輸送中の損失や損害に対して保険が適用されるため、安心して買い付けることができます。また、輸送手続きについてもB社が行っているため、手間や費用を省くことができます。貨物が到着した後、A社は化学薬品を販売するために必要な手続きを行い、商品を市場に出すことができます。
CIFは、輸出入取引において一般的に使用される条件のひとつであり、買い手にとっては安心感と手間の省略に繋がる利点があります。しかし、販売者が保険契約を行っているため、費用が若干高くなる場合があります。また、保険適用条件に関する細かい点があるため、契約書をよく読み、条件を確認する必要があります。
本記事はBridge International Asia Sdn Bhdがマレーシア現地の取材で得た情報をもとに作成しています。
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