弊社で取引のあるマレーシアローカル食品業者に、最近のマレーシアでの日本産食品の売れ行き、コロナ発生前後での変化についてアンケートを行いました。最後には、日本食品業者と実際に商談をした際のローカル食品業者の感想も記載しています。

質問1~5は11社に、6は19社に協力頂きました。
 

1.バイヤーの業態の明細

アンケートに参加した業者の業態はグラフの通りです。日本産食品全般を取り扱うバイヤーから、小売店、レストランまで幅広い業者に聞き取り調査をしました。

 

2.コロナ発生後、自社の日本産食品はよく売れていますか？

コロナ発生後、マレーシアで自社の日本産食品がよく売れているか？という質問については、製品によるという回答が半数以上を占めました。よく売れていると回答した業者は36.4%でした。

 

3.コロナ禍でも日本産食品の商流拡大を希望していますか？

コロナ禍でも日本産食品の商流拡大を臨む業者は、「製品による」が半数を超え、36.4%の業者が「強くそう思う」と回答しました。「そう思わない」と回答した業者はいませんでした。

 

4.販促媒体は何を使用していますか？

販売促進につかっている媒体としては、11社全社がfacebookを使用していました。instagramがそれに続き9社が使用、ウェブサイトやブログで発信している業者は7社でした。その他には,マレーシアの個人のコミュニケーションで主流のWhats Appという回答がありました。

 

5.最近日本産食品で何が売れていると思いますか？

最近売れている項目を、複数選択可能な状態で聞き取り調査しました。一番多く票が集まったのは、菓子の8件、インスタント麺の7件が2位で、冷凍食品の6件が3位でした。

バイヤーごとの回答をまとめました。

日本産食品全般卸売業者①の回答 :
日本産カレー、冷凍食品、調味料

日本産食品全般卸売業者②の回答 :
惣菜、ケーキ、アイスクリーム、日本産カレー、インスタント麺、和牛、フルーツ、シーフード、冷凍食品、コーヒー、お茶

日本産食品全般卸売業者③の回答 :
菓子、日本産カレー、インスタント麺、調味料、コーヒー、緑茶

青果物卸売業者①の回答 :
惣菜、菓子、和牛、野菜、フルーツ、魚介類、米、冷凍食品、調味料

青果物卸売業者②の回答 :
菓子、ケーキ、魚介類、冷凍食品

レストラン経営者①の回答 :
菓子

レストラン経営者②の回答 :
菓子、インスタント麺、和牛、フルーツ、冷凍食品、ビール、ウイスキー

レストラン経営者③の回答 :
菓子、ケーキ、アイスクリーム、日本産カレー、インスタント麺、コーヒー、緑茶

健康食品卸売業者①の回答 :
菓子、インスタント麺、野菜、フルーツ、冷凍食品、調味料

健康食品卸売業者②の回答 :
インスタント麺、野菜、フルーツ、米、コーヒー、緑茶

アルコール飲料卸売業者の回答 :
惣菜、菓子、インスタント麺、和牛、野菜、魚介類、コーヒー、酒、ビール、ウイスキー、梅酒、焼酎

 

6.日本産食品輸入時の課題について

日本の食品・飲料製品をマレーシアに輸入する際に直面する主な障害・問題は何ですか。
  弊社で主催した商談会に参加したバイヤーに対し、売り手である日本企業の課題について聞き取ったところ、一番多かった回答は、「賞味期限の短さ」でした。次に多かった回答は、「物流・委託業者の問題」という回答でした。「ハラル認証食品の不足」「マーケティング支援の不足」がそれに続きました。

 

バイヤーのコメント

最近、マレーシアでは食品の規制が厳しくなっており、原材料の問題で輸入が難しくなっています。今後もマレーシアの市場に適した様々な商品が登場することを期待しています。

販売者やメーカーに提案したいのは、マレーシアへ輸出するのであれば、現地の習慣や規制についての知識が必要です。


本記事が、マレーシアへの商流拡大を検討する日本企業の方へ参考になれば幸いです。
 

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本記事は日本からの食品輸出をサポートする、ASIA INFONET (M) SDN BHDの協力を得て作成しています。 主な業務内容

日系食品企業のマレーシアへの輸出コンサルティング、マーケティング・営業活動のサポート

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