グリーン・ジョブ・ポータル開設式
2022年6月30日、マレーシア・グリーンテクノロジー・気候変動公社(MGTC) とマレーシア政府(代表:環境水省、人事省)、社会保障機構(PERKESO)、 マレーシア中小企業協会、および マレーシアエネルギーサービス事業者協会(MAESCO)の間で、「マレーシア・グリーン・ジョブ・ポータル」構築のための覚書(MoU)が締結されました。これは、マレーシア初となる、グリーン関連事業の求人情報を監視・維持するプラットフォームとなります。
MGTC CEO Ts. Shamsul Bahar Mohd Norのスピーチ概要
本イニシアチブにおいて、MGTCは、政府、業界関係者、国内外の投資家がマレーシアのグリーン産業を特定し、戦略的に計画するためのデータセンターとして機能します。 このポータルは、マレーシアのグリーン関連職の求職者のためのハブになるだけでなく、半熟練・熟練労働者のためのトレーニングプログラム、セミナー、ワークショップ、フォーラムの他、関連機関が実施するコンベンションなどの情報も掲載される予定です。
2030年までに23万人以上のグリーン雇用機会を創出することを目標とした国のグリーン・テクノロジー・マスタープランでは、約17,000社のグリーン・テクノロジー関連企業の設立を目標としています。 このポータルを通じて収集されるデータは、MGTCや政府にとって、実施されたプログラムの効果やグリーンライフスタイルに対する国民の意識を評価のための参考情報となるでしょう。
米国では過去5年間で再生可能エネルギーや環境に関連する仕事の数が230%増加したとされています。生態系管理や汚染防止など米国で急成長している職種は、早くも米国のグリーンテクノロジーの輸出品目となっています。このポータルを通じて、マレーシアが同じ流れを踏襲し、大きな成果を挙げることを期待しています。
環境・水省 Dato’ Sri Tuan Ibrahim Tuan Man大臣のスピーチ概要
2030年の国連持続可能な開発目標報告書の使命に沿うため、政府は環境・水省を通じて、半熟練・熟練労働者の雇用機会を含むポジティブな生態系の生成に重要な役割を果たすことになります。 2020年のマレーシアの環境持続可能計画によると、現在までに約147,410件のグリーン雇用機会が創出され、2030年までに23万件のグリーン雇用機会の創出を達成するための軌道に乗っています。 ASEANレベルでは、2018年11月13日、「ASEAN共同体の公平性と包括的な成長のためのグリーン雇用の促進に関するASEAN宣言」が署名されました。 これは、エネルギー効率、街づくり、循環型経済など、複数の分野におけるグリーン関連産業の雇用機会を積極的に促進するための集団的連帯を意味します。低炭素化の取り組みを推進することにより、2030年までに従来のセクターの600万人の雇用に代わる、2,400万人のグリーン関連の雇用機会をASEAN域内に生み出されることが期待されています。
マレーシアは持続可能な開発において、より多くの投資家を引き付け、高パフォーマンスの労働者を生み出し、安定した経済環境を実現するために、積極的に機会を探る必要があります。 そのためには、政府関係機関や民間企業を含む多くの関係者の協力が必要です。 これは、グリーンな経済成長を強化し、同時に環境を保護することにつながるでしょう。
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