マレーシアの街の名前でよく見かける「Jaya」(ジャヤ)の意味とは?
ペタリンジャヤ、クラナジャヤ、サイバージャヤなど、マレーシアの街には○○ジャヤという名前が付いていることがあります。これには何か意味があるのでしょうか?
「ジャヤ (Jaya)」の意味は?
マレー語の多くの単語はサンスクリット語に由来しています。サンスクリット語はインドなど南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語です。
「jaya」もその一つの例で、サンスクリット語の「जय」を「jaya」と発音し、「勝利」「成功」を意味する語源となっています。マレーシアの国語であるバハサ・マレーシアでも「成功」を意味します。
「jaya」がよく街の名前に付けられているのは、「Victory」をもたらす縁起が良い名前ということで付けられているとみられます。興味深いのは、独立前よりも、独立前後にできた町名によく見られるということです。ペタリンジャヤ、クラナジャヤ、サイバージャヤなどが該当します。また、2000年前後にクアラルンプールから行政機関を移転させたプトラジャヤ(Putrajaya)にもjayaが付いています。
「クアラルンプール」は「泥が合流する場所」という意味が由来でしたが、移転先のプトラジャヤ(Putrajaya)は初代首相のトゥンク・アブドゥル・ラーマン(Tunku Abdul Rahman Putra)にちなんでいます。putraはサンスクリット語由来のマレー語で「王子」を意味し、jayaの「勝利」の意味を合わせて、名づけられました。
よく地名に使われるマレー語
Jaya以外にもよく地名に使われるのは、ブキィビンタンの「ブキィ」、タマンデサの「タマン」、コタダマンサラの「コタ」、スリハタマスの「スリ」などです。「ブキィ」=丘
「タマン」=公園・ニュータウン
「コタ」=要塞
「スリ」=輝き、光沢
このように地名の意味を知ると、ますます愛着がわいてきます。他にも地名の由来など調べてみてはいかがでしょうか。