マレーシアでの寿司・刺身の需要は伸びていくのか?
マレーシアでの寿司・刺身の需要
マレーシアでは日本への関心、好感度が高く、日本食、アニメをはじめとする様々な日本文化に対する人気が高くなっています。2013年に日本への観光ビザが不要になってからは益々その傾向が強くなっており、日本食レストランや日本食品を扱っている食品店は増え続けています。 メイド・イン・ジャパンへの高品質性やヘルシーイメージ、マレーシア人の所得増が今後も見込まれることから全般的に日本食品の市場規模は拡大すると思われます。
クアラルンプール(KL)首都圏やペナン、ジョホールバルなどの都市圏を中心に回転寿司が増えており、日本の回転寿司に近いものからローカル化しているものまで様々です。
人口の65%を占めるマレー系マレーシア人の中はまだ「生魚」に対して抵抗感をもつ人が見られる中、人口の30%を占める中華系マレーシア人のはかなりの率で寿司を食べた経験があり、「生魚」に対してかなり適応しています。この層にむけての日本食の需要は今後も高まっていくと言えるでしょう。
こちらの記事もぜひご参照ください
https://connection.com.my/japanfood/
写真は最大手の廉価回転寿司店「すし金」(店舗数130超)。売れ筋はツナマヨやいなり、たまご、飛びっ子などの生魚を使わない寿司です。天ぷらなどのサイドメニューが多く、「和食のファミレス」といった位置づけとなります。ハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得しているためマレー系マレーシア人も店内に多く見られます。
次の写真は「すし金」よりやや値段が高めの回転寿司店「すし亭」。インドネシア、シンガポール、ベトナムなどアジア9カ国で81店舗展開し、マレーシアではKL首都圏を中心に13店舗展開しています。生魚の品揃えも「すし金」より多く、中華系マレーシア人の中所得者層に人気となっています。
次の写真は築地直送の鮮魚のみを使う高級寿司専門店「海宝丸」。本場の寿司の味が分かる中華系マレーシア人を中心とした高所得者の利用が多くなっています。
クアラルンプール市チェラス地区で食品卸業を行っているSENRI Malaysia Sdn Bhd の代表Catherineさんに、日本食品の最近のマレーシアでの動向やコロナの影響についてインタビューしました。
復興に向けた緩やかな行動制限令(RMCO)へ移行してからも、再開できていないレストランもあるので今でもオンライン販売は稼働日を減らしています。
収入がない中での資金繰りが大変でした。どこの会社も厳しいのでお互い待ってもらい、こちらも待つ。こんな交渉をしました。
また、オンラインで販売するときには、取引先も見ている可能性があるので、価格に気を付けました。
マレーシアでは3月と4月に厳しい移動制限がありましたが、マレーシア国民は家で自炊ばかりしていたので、制限解除後の外食のニーズは高まっていて、これからもしばらくはこの状況が続くと思います。子供を連れての外食はまだ厳しいです。
制限解除後も、レストランでは以前に比べて席の数を確保できない状況が続いています。 コロナの影響があるうちは、状況に応じてオンラインも駆使して対応する力が、求められていると思います。
この記事が、これからマレーシアへ食品を輸出しようとする方の参考になれば幸いです。
本記事は日本からの食品輸出をサポートする、ASIA INFONET (M) SDN BHDの協力を得て作成しています。 主な業務内容
当サイトのコンテンツや記事において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、記載内容について必ずしも正確性を保証するものではありません。無断転載は禁止いたします。
クアラルンプール(KL)首都圏やペナン、ジョホールバルなどの都市圏を中心に回転寿司が増えており、日本の回転寿司に近いものからローカル化しているものまで様々です。
人口の65%を占めるマレー系マレーシア人の中はまだ「生魚」に対して抵抗感をもつ人が見られる中、人口の30%を占める中華系マレーシア人のはかなりの率で寿司を食べた経験があり、「生魚」に対してかなり適応しています。この層にむけての日本食の需要は今後も高まっていくと言えるでしょう。
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マレーシアでの寿司店の展開状況
鮮魚を扱うバイヤーにインタビュー
扱う魚の種類は?
豊洲から来るあらゆる寿司ネタを取り扱っています。サーモン、かんぱち、はまち、うなぎなどです。今人気な魚の種類?
最近のトレンドとしてうに、いくら、かにが人気です。今の会社で代表になったきっかけは?
食品卸業界にもともと10年以上携わっていました。当時の勤務先の会社がレストラン運営に力を入れることになり事業から撤退しました。サプライヤーからの継続のリクエストに答えてパートナーのKarmenさんと一緒に会社を設立しました。コロナ禍の影響と今後について
移動制限でレストランが閉まってしまい、売り上げがゼロになりましたので、オンラインでBtoCでの販売を開始しました。復興に向けた緩やかな行動制限令(RMCO)へ移行してからも、再開できていないレストランもあるので今でもオンライン販売は稼働日を減らしています。
収入がない中での資金繰りが大変でした。どこの会社も厳しいのでお互い待ってもらい、こちらも待つ。こんな交渉をしました。
また、オンラインで販売するときには、取引先も見ている可能性があるので、価格に気を付けました。
マレーシアでは3月と4月に厳しい移動制限がありましたが、マレーシア国民は家で自炊ばかりしていたので、制限解除後の外食のニーズは高まっていて、これからもしばらくはこの状況が続くと思います。子供を連れての外食はまだ厳しいです。
制限解除後も、レストランでは以前に比べて席の数を確保できない状況が続いています。 コロナの影響があるうちは、状況に応じてオンラインも駆使して対応する力が、求められていると思います。
この記事が、これからマレーシアへ食品を輸出しようとする方の参考になれば幸いです。
本記事は日本からの食品輸出をサポートする、ASIA INFONET (M) SDN BHDの協力を得て作成しています。 主な業務内容
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