マレーシアでの牛肉の輸入規制(輸出規制)や商談のコツ
本記事では、日本の食品業者がマレーシアへ牛肉を輸出するために知っておきたい規制についてお伝えいたします。後半には実際に、牛肉についての商談で出た質問も紹介しています。
1.日本産牛肉をマレーシアに輸出する条件
・日本国内で口蹄疫およびBSEが輸出前12カ月間発生していないこと・ハラル方式で認定輸出施設で処理されること
・月齢制限なし
2.日本でマレーシアハラール認証を受けている施設は?
以下2施設が認定を受けております。(1) ゼンカイミート株式会社
(2) 株式会社にし阿波ビーフ
このうち、ゼンカイミート社は2020年7月の豪雨災害で被災し休業中です。(2020年12月現在)
3.マレーシアへの牛肉輸出の際必要な書類
・ハラル証明書(JAKIM認定ハラル認証機関発行)
・輸出検疫証明書(動物検疫所発行)
4. マレーシアでの日本産牛肉のシェア
マレーシアでの牛肉は7割以上がインド産です。(出典:首相官邸)弊社で共催した商談会には、高所得層をターゲットに、インド産牛から和牛への切り替えを希望しているバイヤーも参加していました。
5.牛肉の商談会で出た質問
一頭ごとの買取を希望するが、対応可能か?(バイヤーから日本業者へ)
→ このバイヤーはシェフの希望で一頭での取引を希望していました。(バイヤーの中には初期は小ロットで取引を希望する会社もあります。)一頭の取引では重量が300kg以上となるため、あらかじめ消費先があるかバイヤーに確認の上取引を進めることが重要と言えるでしょう。和牛の産地のリクエストはあるか?(日本業者からバイヤーへ)
→ 今回の商談では「なし、A4,A5に相当していて品質が確保されているならOK」との回答でした。マレーシアでは、北海道など産地によりブランド化されている商品もあります。産地を気にするかどうかはバイヤーの価値観を知るための一つのポイントと言えるでしょう。実際に和牛が売られている小売店の例は?(日本業者から弊社への問い合わせで)
→ 日本産伊賀牛が、Wmart(ローカルスーパー)で販売されています。https://www.wmart.com.my/product-category/japan-wagyu-beef/
マレーシアへの日本からの食品輸出に規制につきましては、マレーシアへの輸出に規制がある食品は何ですか? |輸出規制に記載しています。
本記事は日本からの食品輸出をサポートする、ASIA INFONET (M) SDN BHDの協力を得て作成しています。 主な業務内容
|
当サイトのコンテンツや記事において、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、記載内容について必ずしも正確性を保証するものではありません。無断転載は禁止いたします。
« 食品輸出業者必見!コロナ渦でも効果的な新しい販売戦術とは? | マレーシアでのアルコール飲料の輸入規制と市場動向 »